メガスピード　～エンジン関係の故障、不具合、修理、整備の事例（事例：51～60）～

〈事例：51〉　

　【CB250RS-Ⅱ （MC02）　推定年式：1981年　　参考走行距離：17,400km】

　症状：　タコメータケーブルへの動力取り出しギヤ部からオイルがにじんでいました．

　点検：　オイルを密封しているOリングが劣化して弾力を失い，潰れていました．

　整備：　ハウジングを洗浄し，劣化していたOリングを新品に交換しました．

〈事例：52〉　

　【RG250EW （GJ21A） RG250Γ（ガンマ）　　推定年式：1983年　　参考走行距離：18,600km】

　症状：　エンジンの回転が5,000rpm付近でひっかかりスムーズに吹け上がらない状態でした．

　点検：　キャブレータのオーバーホールと同時にオイル廻りの整備を一式行い，オイルポンプの吐出量を測定しました．

　整備：　オイルホースや消耗品を新品に交換し，オイルポンプの吐出量に合わせたレバー開度のセッティングを行いました．

〈事例：53〉　

　【RG250EW （GJ21A） RG250Γ（ガンマ）　　推定年式：1983年　　参考走行距離：18,600km】

　症状：　クラッチカバーからミッションオイルが漏れていました．

　点検：　破損したクラッチカバーガスケットが再使用されていました．

　整備：　クラッチカバー及びエンジン側の合わせ面を研磨し，新品のクラッチカバーガスケットを使用しました．

〈事例：54〉　

　【RG250EW （GJ21A） RG250Γ（ガンマ）　　推定年式：1983年　　参考走行距離：18,600km】

　症状：　ウォータポンプの塗装が剥がれて，その部分が腐食していました．

　整備：　ウォータポンプカバーを再塗装すると同時に取り付けボルトも新品に交換しました．

〈事例：55〉　

　【NCZ50B （AB12）モトコンポ　　推定年式：1981年　　標準で車両にオドメータを搭載していない為、走行距離は不明】

　症状：　2サイクルエンジンオイルのタンクからの吐出量が減少していました．

　点検：　オイルフィルタ付け根に劣化したオイルの塊が付着していてオイルの通路を塞いでしました．

　整備：　オイルフィルタを点検洗浄し，問題ないレベルに達したと判断して再使用しました．

〈事例：56〉　

　【RG400EW-2W （HK31A） RG400Γ（ガンマ）　　年式：1986年　　参考走行距離：18,600km

　症状：　チョークレバーの動きが渋い状態でした．

　点検：　チョークワイヤ端部が脱落したりアジャスタが曲がったことによりケーブル内部の動きに抵抗が生じていました．

　整備：　チョークワイヤを新品に交換しました．

〈事例：57〉　

　【RG400EW-2W （HK31A） RG400Γ（ガンマ）　　年式：1986年　　参考走行距離：18,600km

　症状：　ウォータポンプインジケータホールから冷却水が漏れていました．

　点検：　メカニカルシールの破損やインペラシャフトの摩耗等，水側とオイル側の両方が不具合を発生させていました．

　整備：　インペラシャフトは溶射により再生し，メカニカルシール等を新品に交換しました．

〈事例：58〉　

　【RG400EW-2W （HK31A） RG400Γ（ガンマ）　　年式：1986年　　参考走行距離：18,600km

　症状：　ミッションオイルがインペラ側に流れ込んでいました．

　点検：　インペラシャフトに著しい摩耗が発生していました．

　整備：　溶射により再生されたインペラシャフトを使用してウォータポンプを組み立てました．

〈事例：59〉　

　【ZX400-D2 （ZX400D） GPZ400R　　年式：1984年　　参考走行距離：16,400km

　症状：　クラッチの操作具合に違和感がありました．

　点検：　クラッチワイヤエンジン側の取り付けが不適切でした．

　整備：　新品のクラッチワイヤを正しい取り付けで車体に固定しました．

〈事例：60〉　

　【RG400EW-2W （HK31A） RG400Γ（ガンマ）　　年式：1986年　　参考走行距離：18,600km

　症状：　長期保管によりエンジンが始動できない状態でした．

　点検：　キャブレータ内部の腐食と同時にオイルチェックバルブが衰損してキャブレータ内部にオイルが流入していました．

　整備：　キャブレータをオーバーホールすると同時にオイルチェックバルブニップルを新品に交換し，オイル廻り一式整備しました．