トップページMEGA-denshiMEGA-denshi-CDI




RG500/RG400Γ (HM31A/HK31A) 専用設計 デジタル進角DC-CDI 「タイプA」   
    適合車種:RG500Γ (HM31A) 1型・2型
        :RG400Γ (HK31A) 1型・2型


-----[MEGA-denshi製 RG500/400Γ専用設計デジタル進角DC-CDI「タイプA」の特徴]-----
はじめに: 「タイプA」は純正互換、完全カプラーONでお使いいただけます。電源は付属の電源取り出しカプラセットをご利用下さい。

1、エキサイタコイル(チャージコイル)の劣化・故障した車両に対応
 RG500/400Γはエキサイタコイルが複数個あり、発売から数十年経過しているため、劣化が進んでいる場合はスパークが弱くなります。
  ⇒ 本ユニットはCDI内部でエキサイタコイルの代わりにDC-DCコンバータを搭載しているため、エキサイタコイルは不要になります。エキサイタコイルの状態が正常でも、不良でも、それらに関係なく均一に点火することができます。


2、DC化による高回転の伸び
 DCDCコンバータによる専用の点火回路を搭載しました。それにより従来のAC-CDIと比較してフルノーマルの開発車両では、高回転の伸びが見られました(弊社従来品比)。



3、純正ベースの安心安全な点火マップ
 
 すでに発売している弊社RG500/400Γ専用デジタル進角AC-CDIのマップを更に改良し、滑らかな吹け上がりを実現できるようモデファイしました。



4、一度だけ使用可能なキルスイッチ ~MEGA-denshi Once Kill Switch System (M.O.K.S)~
 キルスイッチの接触不良が原因で発生するRUNの状態での点火カット(それによるエンスト等)や即時点火再開といった状況を避ける為、キルスイッチが一度作動すると、イグニションキーを一度OFFにしないとエンジンを再始動できない仕様にしました。このシステムにより、緊急時には確実にエンジンを停止させるだけでなく、エンストした原因の切り分け判断が可能になります。

 転倒等の緊急事態でキルスイッチを意図的に物理的にRUNからOFFにした際に、再始動する場合は一度イグニションキーをOFFにしてから再度ONにして下さい。

 1、RUNの位置のまま再始動できればキルスイッチ以外の原因でエンスト
 2、RUNの位置のまま再始動できなければキルスイッチの接触不良(経年劣化等による不具合により勝手にOFFしてしまった)



5、電源ヒューズの追加による安全強化
 ⇒ CDIの電源供給部に別途5Aのヒューズを設置してあります。これにより万が一CDIが故障しても、ヒューズ部で損傷を食い止めることができます。
※ 通用の使用でヒューズが溶断することはありませんので、万が一ヒューズが溶断した場合は、使用をやめて速やかに弊社にご連絡下さい。




6、CPUやモータドライバを始め、電子部品は車載規格をクリアした部品を使用しています
 
 ⇒ CPUは車載で世界シェアトップレベルの日本の半導体メーカーRENESASの車載用CPUを使用しています。その他IC等を含め、使用している電子部品は、厳しい条件であるAEC-Qxxx 準拠といった車載用を使用しています。



7、販売後もサポートします
  ⇒ ユーザー登録することにより、一定条件のもと、1年間万が一の故障でも新品に交換する保証をおつけします。


[取り付けについて]
 MEGA-denshi RG500/400Γ専用設計デジタル進角DC-CDI「タイプA」は純正互換なので、カプラーオンで純正CDIと同じようにそのまま車体に取り付けることができますが、電源が必要なので付属の電源取り出しカプラをご利用下さい。



手順1:電源はリヤシート下部の黄色の楕円で囲んだ黒の3極カプラから取り出します。



手順2:黒の110型3極カプラを外し、同色、同形状の電源用カプラを図の様に割り込ませます。



手順3:110型2極カプラ(赤)と110型4極カプラ(白)どうしを図の様に接続します。配線も車体側からの色と同色になるように、図の様にそれぞれ接続します。すべて純正CDIと同色・同形状です。4極カプラはエキサイタコイルの配線を含、DC-CDIではエキサイタコイルは使用しませんが、ノイズの発生源となるので、必ず図の様にすべてのカプラを接続して下さい。最後に配線をまとめ、DC-CDIの取り付けは完了です。CDI本体は純正CDIと同じ場所に設置できます。本体が動かないように、適宜固定して下さい。


[推奨仕様] ☆は推奨度(5段階評価)
 ・ヘッドライト・バルブのLED化(☆☆☆☆☆)
 ・ブレーキランプ・バルブのLED化(☆☆☆)
 ・ウインカーバルブのLED化(☆☆)

 ⇒ DC-CDIはバッテリ電源を昇圧して点火エネルギーを充電します。純正アナログCDIと違い、バッテリ電源を使用するので、例えば夜間信号待ちで右左折したい状況下(アイドリング時にヘッドライトを点灯した状態でブレーキランプを点灯させ、ウインカーを点滅させた状態)では、バッテリ電圧が大幅に低下します。この状態でもCDI内部の電圧補正により必要な点火エネルギーを確保できるよう昇圧を行いますが、ジェネレータコイルでの発電力に対し負荷が非常に大きいので、ヘッドライトを常時点灯して走る場合は、可能であればヘッドライトのLED化をお勧めします。ヘッドライトが最も電流が多く流れる部品なので、省エネ化するとベターです。また、ブレーキランプのLED化やウインカーのLED化も効果的です。


[注意点]

 ・本製品は純正互換なので、純正CDIに比べてパワーアップするものではありません。
 ・バッテリから直接+12Vを接続すると、イグニションOFFのバイクに乗っていない間にも微量ですが電流が流れている為、バッテリ上がりの原因となります。

 ・エンジン回転のレブリミッターはあえてプログラムしておりませんので、回し過ぎにはご注意下さい。
 ・開発時はマニュアル値での最高出力発生回転数までエンジンが吹け上がることを確認していますが、それ以上の回転域の動作は保証外となります。

 ・誤作動防止の為、NGK抵抗入りプラグをご使用下さい。その他のプラグでは動作未確認となります

 ・純正イグニションコイルおよびハイテンションコード以外での動作は未確認の為、社外の強化コイルやホットワイヤー等は非適合となります。
  ⇒ 誤作動した場合、内部ICが損傷し、CDIが故障するおそれがあります。
 ・バイクのレギュレータが故障すると、過充電や過電圧等によりCDI内部のIC等が損傷し、CDIが故障するおそれがあります。
  ⇒ 過充電等による破損は、保証の対象外となります。部品が古い場合は新しく交換しておくことを推奨します。

 ・CDIを分解した場合、保証の対象外となります。

【警告】下図で示すCDI側面の内側にある六角ネジは絶対に緩めないで下さい。緩めた場合はCDIが破損します。

 


[開発について]
 大排気量の2ストローク・スポーツとして代表的なRG500/400Γ。MEGA-denshi にて開発したRG500/400Γ用 AC-CDIは多くのユーザー様より好評を得ることができました。しかし、車両の発売からすでに40年弱という経年は無視することができず、CDIの点火エネルギーの源であるエキサイタコイルが弱っている車両が増えてきました。そこで従来のエキサイタコイルを使用したAC-CDIでは無く、バッテリから直接点火エネルギーを昇圧してチャージするDC-CDIの開発を行うことにより、エキサイタコイルの状態に左右されず安定した点火の実現を目指しました。

 DCDCコンバータを搭載することにより、点火エネルギーを始動から高回転までムラなくチャージすることが可能になり、全域で滑らかなフィーリングを得られるよう調整しました。特に点火系統のハード的な変更により、高回転ではエキサイタコイルを使用したAC-CDIと比較して、より一層回転の伸びが期待できるようになりました。

 また、DCDCコンバータ本体の機能としては、ヘッドライト点灯状態においてブレーキランプを握ってウインカーをつけたりする信号待ちのような最高負荷時にも対応できるよう、常時バッテリ電圧をモニタして点火コンデンサへのチャージ電圧を補正しているので、どのような状態でも最適な点火を実現しています。
もちろんハードに関しては、ルネサス車載用CPUや車載用ICを搭載し、安心安全を確保しました。

 2000年代からCPUはすべてシングルチップ化して非常にコンパクトになりました。搭載しているデジタル制御を担う高性能CPUは、日本が世界に誇る車載半導体メーカー・ルネサス社のものです。日本車のインジェクションモデルの純正ECU内部にもルネサスのCPUが使われていることからも、信頼性のある日本の半導体企業を MEGA-denshi は支持します。

 RG500/400Γの発売が1985年頃ですから、すでに数十年経過しています。当然CDIもエキサイタコイルも劣化しています。新品のデジタル進角DC-CDIを供給させていただくことにより、今後もずっと安心して維持し続けられるようお役に立てれば幸いです。






Copyright © MEGA-speed. All rights reserved